増える退職金/減る退職金

増える退職金/減る退職金

増える退職金/減る退職金

単刀直入に聞きます。

「なんだかんだ資産形成をしなくても
退職金があればなんとかなる。」

そう思っていませんか?

退職金と聞くとドッサリもらえて
老後の生活のアテになる…

そんなイメージがあるかもしれません。

でも、実はこの退職金
約20年間で1,000万円も減っているんです。

・1997年:2,871万円
・2003年:2,499万円
・2008年:2,280万円
・2013年:1,941万円
・2018年:1,788万円

1997年にはおよそ3,000万円あった退職金が
2013年には2,000万円以下に…

これだけ下がっていると、
「自分の退職金をもらう頃にはどうなるの?」
と不安になりますよね…

でも、そんな中、増えている退職金もあります。

それは…早期退職者の退職金です。

たとえば、勤続年数が25~29年の労働者の退職金額は、

2013年:1083万円
2018年:1216万円

とむしろ増えているんです。

「もう25年もこの企業で働いてきたし、
 もう転職とかはないかな…」

そんな矢先、早期退職を促されたら
なんだか裏切られた感じですよね^^;

満期の退職金額が減る一方…
早期の退職金額が増えている。

これにはいろんな見方ができますが、

一つ言えることは企業が従業員を抱えることが
いっぱいいっぱいになっているということです。

もちろんこれは中小企業だけで起こっているわけではありません。

950人を早期退職させたコカ・コーラ
2,170人を早期退職させた日本電気(NEC)
2,850人を早期退職させた富士通

これらはすべて、コロナ前の
2018年、2019年に早期退職者を募った企業。

大企業だから安心というわけではありません。

もしあなたが数年後に引退なら別ですが
これから数十年働くのであれば…

いつ早期退職を求められて
継続的な収入がなくなるかわかりませんし

もし満期で退職できたとしても急に入ってきた1,000万~2,000万円。

なかなか、上手く使いこなすのは難しいでしょう。
(宝くじ当選者のように…急に入ってきた大金が原因で
 豊かになったのに破産するおそれがあります)

かといって、退職金を元にゼロから投資を始めても
「難しいことは全てプロに任せよう」と丸投げしてしまい…

気づいたら、いつのまにか退職金がすっからかんになっていた。
そんな話は枚挙にいとまがありません、

そうならないために…
退職金の前に資産形成の知識をつけて、
「退職金をアテにしない」だけの備えを
築いておきましょう。

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