なんでアンタやらないんだい?
こんにちは。
菅野 ゆずるです。
「笑点」
といえば
視聴率が低いとすぐ打ち切りになるテレビ業界で
1966年から55年以上も続くオバケ番組ですが
あなたは誰がこの番組を作ったか知っていますか?
実は「笑点」を作ったのは立川談志師匠。
「時代に合わせて落語を変えていかなければならない」
そんな思いを胸に、「笑点」を立ち上げ、
当時、廃れ始めていた落語をお茶の間にふたたび浸透させました。
テレビ離れが進んだ今でも世帯視聴率は13.9%と高水準。
今日は、そんな落語会の立役者である談志師匠の「ある逸話」について、シェアしたいと思います。
私自身「なるほど!」と思った話なんですが…
それは彼が付き人と一緒にタクシーに乗っていた時の話です。
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「いいよね、アンタ達は。テレビ出て、うまいもん食って、たくさん金もらえるんだろ!」
「あんたたちの仕事は楽でいいよね。俺たちはこんな苦労して、いくらしか貰えない」
こんな風にタクシーの運転手がいきなりからんできました。
横にいた付き人は、気性の荒い談志師匠のことなので、タクシー運転手の失礼な発言にぶち切れてしまわないかと思ってハラハラ。
でも談志師匠はニッコリと笑って、こう言いました。
「その通りだよ。なんでアンタやらないんだい?」
それを聞いた運転手は、返す言葉がなく黙りこくってしまいました。
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さて、この話を聞いてあなたはどう思いましたか?
「たしかに言われてみれば、そうだよな…」と思いませんでしたか?
立川談志師匠の仕事は…
- 美味しいものが食べられて
- お金がたくさんもらえて
- なおかつ楽
自分の仕事は…
- お金も全然もらえない
- ツラい
これがわかっているのであれば、落語にチャレンジしてみたらいいですよね。
しかも、タクシー運転手の目の前にいるのは、落語界の成功者:談志師匠。
落語界に入るにはまたとないチャンスです。
いきなり突っかからずに、
どうやって談志師匠が今の地位まで登り詰めたか
聞いてみたらどうでしょうか?
少なくとも何か足掛かりは得られるかもしれませんし、
あわよくば弟子入りのチャンスを手にしていたかもしれません…
もちろん、これは可能性の話ですが、ここでお伝えしたいのは
「羨ましい」と思った時はまさに目の前にチャンスが転がっているということです。
あなたが「羨ましい」と気持ちが湧いてくるということは
その羨望の対象が自分の「理想」だということです。
なので、そこで変なプライドを捨てて、教えを乞うことができれば、
あなたの「理想」に近付くチャンスにすることができます。
でもほとんどの人はそんなことをしません。
「羨ましい」という気持ちをマイナスに働かせてしまいます。
- タクシー運転手のように相手を批判したり…
- なんで自分はこうなんだと自己嫌悪に陥ったり…
- 「どうせたまたま運が良かっただけでしょ」と毒づいたり…
誰かを「羨ましい」と思うのは、なんだか気恥ずかしいですし、
そんな反応を取ってしまうのもわかります。
でも、こういったことをしても、何も変わりません。
なので、もし誰かを見て羨ましいと思ったら
『なんでやらないんだい』
という談志師匠からの喝を思い出して、
是非その人の真似をする方法を聞いてみましょう!