お金の授業:No8「財務諸表を理解しよう」
金持ち父さんはよくこう言っていた。
「銀行は学校の成績表を見せろとは決して言わない。君が学校でどんな成績をとったかなんてことには何の興味もない。銀行が知りたいのは、君の財務諸表なんだ。一度学校を出たら、君の財務諸表が君の成績表になるんだ。」
「ファイナンシャル教育」は、財務諸表を形作っている3つの部分を理解することから始まる。
書籍『金持ち父さんの大金持ちの陰謀』より
財務諸表を形作っている3つの部分とは、賃借対照表、損益計算書そしてキャッシュフロー決算書だ。
財務諸表とかいう言葉を聞くだけで頭が混乱する人がいるかもしれないが安心して欲しい。私はあなたに会計士の教育をするつもりはない。
経済的自由を手に入れるためのファイナンシャル・リテラシーとしての賃借対照表は「資産」と「負債」、損益計算書は「収入」と「支出」の区分を使うだけで十分だ。そして、この2つを同時に見ることが重要になる。
金持ち父さんはよく「2つのうち一方だけを理解することなんてことができるわけがない」「収入も欄や支出の欄を見ないで、本当の資産や負債をどうやって見分けるんだ?」と言っていた。
そして、次のように続けるのが常だった。「資産の欄に入っているからといって、それだけでそのものが資産になるわけじゃない。」
私はこの言葉が、金持ち父さんが教えてくれたことの中で一番大事だと思っている。手持ち父さんはこうも言っていた。「大抵の人がお金のことで困っている理由は、負債を買ってそれを資産の欄に書き入れているからだ。だからこんなにたくさんの人が、本当は不在なのに持ち家を資産さんと呼ぶんだ。」
書籍『金持ち父さんの投資ガイド入門編』より
なぜ、このようなことが起こるのだろうか?それは3つ目の部分である「キャッシュフロー」を理解していないからだ。”あるもの”がその時点で資産か負債なのかを見極めるには「キャッシュフローの流れの方向」を見る必要がある。
ここでは、この賃借対照表、損益計算書の単純な形を理解するだけでいい。
次の動画では、これらの財務諸表を使った資産と負債の見分け方を話そう。