ブレトン・ウッズ体制〜お金の授業No.6〜

お金の授業:No6「ブレトン・ウッズ体制」

第二次世界大戦の終わりに近づいた1944年7月、戦後の復興に向けて貿易を促進するための新しい国際通貨制度が作られることになりました。

 「金」と米ドルとの交換比率を決め、米国が米ドルと「金」の交換を保証する「金本位制」です。これにより、米ドルが世界の基軸通貨になりました。国同士の貿易には米ドルを使うことが標準になったのです。

これは主要各国の代表が米国ニューハンプシャー州ブレトン・ウッズに集まって話し合いが行われたため、「ブレトン・ウッズ体制」とも呼ばれています。

戦後、国を復興させるには外国から物資を買わないといけません。そのためには米ドルが必要です。最初は、自国の「金」と米ドルを交換しました。このため、アメリカには世界中の「金」の7割が集まったと言われています。

ところが、自国の「金」を売って米ドルに替えているだけでは「金」がなくなってしまいます。このため、アメリカに安く物を売って米ドルを手に入れました。

米ドルを手に入れるということは「金」を手に入れるのと同じことです。アメリカからすれば、他国に「金」が流出することになります。アメリカから「金」が少なくなると、米ドルの信用がなくなってしまいます。アメリカに米ドルを持って行って、「金」に替えようと思っても替えてもらえなくなる恐れがありますからね。

このため、1971年に歴史的な出来事が起こりました。

それは次の動画でお話しします。

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