資産と負債の違いは何か?〜お金の授業No.9〜

お金の授業:No9「資産と負債の違いは何か?」

貧乏父さんは「持ち家は資産だ」とよく言っていた。金持ち父さんはこう言っていた。「君のお父さんが正しいファイナンシャル教育を身に付けていたら、自分の家が資産なんかじゃないってことがわかるはずなんだがね。マイホームは負債なのさ。」

これほど多くの人がお金のことで深刻な問題を抱えている理由の1つは、彼らが負債を資産と呼んでいることにある。

金持ち父さんの資産と負債の定義はとてもシンプルなものだった。金持ち父さんはこういった。「資産は、君が働かなくても君のポケットにお金を入れてくれる。負債は、君が働いていても君のポケットからお金を取っていく。」


書籍『金持ち父さんの大金持ちの陰謀』より

 頭金1,000万円、2,000万円のローンで3,000万円の家を買ったら、「賃借対照表」の資産の欄に3,000万円、負債の欄に2,000万円を記入する。これだけを見たら、資産の方が多いと思うだろう。

では、「損益計算書」に、あなたのマイホームにかかる収入と支出を入れてみよう。マイホームを買ったからというだけでは収入はない。一方、支出には、住宅ローンの支払いの他に、固定資産税、住宅保険、維持費などが入るはずだ。

その上で、この「損益計算書」と「賃借対照表」を同時に見てみよう。ローンの返済が支出になっているのだから、負債から支出に矢印が書けるだろう。また、家を持つことによって税金や保険なども必要になるので、それが支出になる。そして、支出はあなたのポケットからお金を取っていくもの、負債のキャッシュフローだ。

つまり、持ち家は「負債」なのだ。

でも、持ち家が「資産」になる場合もある。

それは、次の動画で話そう。

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