お金の授業:No23「税金を最小化する」
あなたは税金の仕組みを知っているだろうか?税金はファイナンシャル教育の中で重要なもののうちの1つだ。なぜなら納税は国民の義務であるが、その仕組みは非常に複雑だからだ。特にクワドラントが変わると納税の仕組みが全く違ってくる場合がある。
ここでは一般的な税金についての話をするが、詳細はあなた自身で調べてみて欲しい。
税には直接税と間接税がある。
直接税とは、税を負担する人が国や地方公共団体に直接払う税金のことで、例としては所得税や法人税がある。直接税は、収入に応じて税率が変わったり、各種の控除が設定されている。
間接税とは、税を負担する人と実際に国や地方公共団体にお金を納める人が異なる税金のことで、例としては酒税やたばこ税、消費税などが該当する。間接税は、収入に関わらず均一に徴収される。
個人事業の場合には所得税を支払うが、所得税は累進課税(所得に伴い税率が増える)で、日本の場合、所得税の最高税率は45%だ(2020年時点)。
一方、法人税は会社の規模によって税率が決まっており、資本金1億円以下の法人で、年間所得800万円以下の金額は15%、年間所得800万円超の金額は23.4%(平成30.4.1以後開始事業年度は23.2%)となっている。
国税庁ホームページより
しかも、法人税は単純に会社が儲けた会計上の利益(収益-費用)に課税されるものではない。
法人の方が経費にできる範囲が個人よりも広くなるだけでなく、法人の所得も「税務調整」と呼ばれる加算・減算が行われることがある。
ただし、個人事業の場合は所得税以外に個人事業税・個人住民税が課せられ、法人の場合は法人税以外に地方法人特別税・法人事業税・法人住民税が課せられるため、トータルでどちらが節税になるかは場合による。
だからこそ、税の仕組みは知っておいて損はない。あなたが経済的自由を得たいと思っているのなら必須の知識だ。