キャピタルゲインとキャッシュフローの違い〜お金の授業No.11〜

キャピタルゲインとキャッシュフローの違い〜お金の授業No.11〜

お金の授業:No11「キャピタルゲインとキャッシュフローの違い」

ほとんどの人はキャピタルゲインを得ようとして投資している。だから彼らは、株価が上昇したりマイホームの価格が上がったりすると大喜びする。大半の勤労者も、退職後の資金のために株式市場に投資するときは同じようにやっている。キャピタルゲインを狙って投資する人は、賭博を打っているのも同然だ。

キャピタルゲイン狙いの投資などをするから、株価や持ち家の価格が下がった途端に意気消沈してしまうのだ。キャピタルゲイン狙いの投資がギャンブルも同然なのは、投資家には市場の変動をコントロールする術がほとんどないからだ。

ファイナンシャル教育が身に付いている人は、キャッシュフローとキャピタルゲインの両方を得るために投資する。これには大きな理由が2つある。

その1。
キャッシュフローを生み出す資産からお金が流れ出てくるようにしなければ、資産の価値は失われてしまう。言い換えれば、お金の価値や株の価格が上がるまでそのような資産を休ませておくなら、お金の流れは生産的なものではなく、あなたのために働いてもいない。

その2。
キャッシュフローを得るために投資すると、ほとんどの資産リスクを回避することができる。現金があなたのポケットに流れ込んでいる間は、たとえ資産の価格が下がっていようと負けた気分にはならない。逆に資産が出上がりすれば、キャッシュフローが既に回収しつつあるので、思いがけないおまけだと喜ぶことができる。

キャピタルゲインとキャッシュフローの違いを図示するとこのようになる。

キャピタルゲインは資産の中の変動でしかない。運良くキャピタルゲインを得られて現金化した場合には一時的な収入は増えるがその時点で資産はなくなってしまう。
キャッシュフローを得るということは、継続的に収入をもたらす資産を持つことだ。

 株式が好きな人なら、やはり安定した配当を支払ってくれる銘柄に投資することから始めてみるのが良い。景気が低迷して株価が下がっているときは、配当くれる株をバーゲン価格で買える良い機会だ。


書籍『金持ち父さんの大金持ちの陰謀』より

 

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