お金の授業:No3「世界最古のコイン誕生」
貴金属によるコイン状の貨幣が作られたのは、今から2100年ほど前の紀元前670年頃、リディア王国(現在のトルコ地域)においてだとされています。
このコイン(リディア・コイン)は、砂金と銀が混ざり合った自然合金で作られ、形状は凸凹でしたが、ライオンの頭が刻印され、重さも均一でした。
重さが均一だったため、わざわざ重さを測る必要がなく、枚数を数えるだけで済むようになったので広く流通しました。
その後、世界中の国々で金貨や銀貨、銅貨などが作られました。現存している当時の貨幣の一部は、現在は使うことはできませんが収集品として1枚、数億円で取引されているものもあります。
このリディア・コインは砂金と銀が混ざり合った自然合金でできていたので、このコイン自体に価値がありました。
ですから、正確に言えば、今の「お金」とは違って、コインそのものに価値があったのです。
ただ、どれも同じ重さで、その品質を証明する刻印が押されていたので、皆が使うようになりました。
ちなみに、このリディア・コインは約10gと約8gのものがあります。仮に、これが純金だとすると、現在の値段で約6万円ほどです。でも収集家の間では、状態の良いもので数千万円で取引されているそうですよ。
では、現在の1万円札のような「紙幣」はいつごろできたのでしょうか?
それは、次の動画でご紹介します。