お金の授業:No21「集中すべき時と分散すべき時を知る」
ほとんどの人は、不透明な市況に対する防衛策として分散投資を推奨する。だが、ウォーレン・バフェットはこう言っている。「分散とは無知に対するリスク回避だ。自分が何をやっているのかがわかっている人にはほとんど意味がない」
分散投資が問題だと言っているのではない。分散しているつもりなのにも関わらず、実は分散していないということが問題なのだ。
例えば分散投資をしていると称する投資信託商品の多くは、すべてペーパーセットのみに投資している。本当の分散投資は、1種類の資産の中の様々なタイプの投資商品だけではなく、4つの種類の資産を全て含んでいる。
4つの種類の資産とは、これまでお話ししてきた、ビジネス、不動産、ペーパーセット、コモディティである。
もちろん最初から4種類の資産全てに投資して成功できるわけではない。まずは自分が得意な資産の種類を選んで、成功するまでそれをやり続けることだ。
例えば、不動産に興味を感じているなら、その資産に投資することについて学び、練習を重ね、小さく始めて、あなたの銀行口座に継続的に現金が流れ込んでくるようになるまでやり続けよう。
そういったことをやっていく中であなたの頭脳が鍛えられていく。そうすれば別の種類の資産に投資するときには前よりもずいぶん楽に成功できるようになるはずだ。
書籍『金持ち父さんの大金持ちの陰謀』より