投資家コース:No12-3「投資の7つの基本ルール」
~あらゆる事態に準備する~
これまで投資についての基本ルール7つのうちの4つ
基本ルール1:自分がどんな収入のために働いているか自覚する
基本ルール2:勤労所得を出来る限り効率よくポートフォリオ所得あるいは不労所得に変える
基本ルール3:勤労所得の安全を確保する
基本ルール4:投資家自身が資産になる
についてお話しした。
基本ルール基本ルール
今回は、あなたが投資をする上で、最も心得ておかなければいけない第5のルールについて話そうと思う。
基本ルール5:あらゆる事態に対して準備する
真の投資家は何が起ころうと、それに対処できるように準備している。いつ何が起こるか予測しようとするのは、本当の投資家ではない。
金持ち父さんは言う。「君を金持ちにしてくれる投資の大部分は、手に入れることができる期間が非常に短い。チャンスは、株式ではほんの一瞬、不動産の場合なら数年だけだ。しかし、チャンスの時間がどれだけあっても、教育と経験とありあまるお金を用意して準備をしていなければ、たとえそれが絶好のチャンスでも、ただ通り過ぎていくだけだ。」
ではどのようにして準備すれば良いのか?これについて金持ち父さんはこのように言っていた。
「焦点を合わせ、他の人たちが今探しているものが何か、敏感になることだ。君が株を買いたいなら、割の良い株を見つける方法を教える講座に出席する。不動産も同じだ。すべては、何を目当てに探したらいいのかがわかるように頭を訓練することと、その投資が目の前に現れた瞬間に備えて準備をすることから始まる。」
「ありがたいことに、チャンスの数は毎日どんどん増えている。だが、君はまずゲームを選び、そのゲームのやり方を学ばなければならない。君がビジネスオーナーや投資家のクワドラントで腕をあげれば、取引を探すための時間も、見つかる取引の数も多くなるし、自分に対する信頼度も上がる。なぜなら、自分にはたいていの人が見捨てるような割の悪い話を割の良い取引に変えることができるとわかってくるからだ。準備するために時間を投資しろと私が言うのはそういうわけだからだ。」
良い投資のチャンスが巡ってきても、心の奥底に恐怖心が芽生えて尻込みする人が多い。そういう人はせっかくのチャンスを逃して、後になって悔しがる。
良い投資家の基本条件の1つは、市場が上向こうが下向こうが儲ける準備ができていることだ。実際のところ、最高の投資家たちは市場が下がった方が多くのお金を儲ける。株価の両方の動きに対して準備ができていないとしたら、投資家としてはあまりに危険すぎる。金持ち父さんが「投資自体が危険なのではない」というのは、ここにある。
書籍『金持ち父さんの投資ガイド 入門編』より