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ブレトン・ウッズ体制〜お金の授業No.6〜

お金の授業:No6「ブレトン・ウッズ体制」 第二次世界大戦の終わりに近づいた1944年7月、戦後の復興に向けて貿易を促進するための新しい国際通貨制度が作られることになりました。  「金」と米ドルとの交換比率を決め、米国が米ドルと「金」の交換を保証する「金本位制」です。これにより、米ドルが世界の基軸通貨になりました。国同士の貿易には米ドルを使うことが標準になったのです。 これは主要各国の代…

金本位制〜お金の授業No.5〜

お金の授業:No5「金本位制」 前回の動画で正式な通貨(本位貨幣)との交換を約束した紙幣(兌換紙幣)の話をしました。 この仕組みは中国発祥ですが、徐々に世界中に広まりました。その理由は、単に紙幣が持ち運びが楽というだけではありません。政府が持っている正式な通貨以上に紙幣を発行できるのですから、見かけ上は資産が増えたようになります。 ただし、政府の持っている資産が底をついたり、政府や国がなくなったり…

紙幣の誕生〜お金の授業 No.4〜

お金の授業:No4「紙幣の誕生」 貴金属でできたコインは、それ自体に価値がありましたが、現在の1万円札のような紙幣が「お金」として使われ出したのはどうしてなのでしょうか? 世界最古の「紙幣」は「交子」と呼ばれ、今から1000年ほど前の中国、北宋という国で誕生したと言われています。 「交子」が誕生する前の北宋の通貨は鉄でできた「鉄銭」でした。でもこの「鉄銭」は重くて持ち運びに不便でした。 そのうちに…

世界最古のコイン誕生〜お金の授業 No3〜

お金の授業:No3「世界最古のコイン誕生」 貴金属によるコイン状の貨幣が作られたのは、今から2100年ほど前の紀元前670年頃、リディア王国(現在のトルコ地域)においてだとされています。 このコイン(リディア・コイン)は、砂金と銀が混ざり合った自然合金で作られ、形状は凸凹でしたが、ライオンの頭が刻印され、重さも均一でした。 重さが均一だったため、わざわざ重さを測る必要がなく、枚数を数えるだけで済む…

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