ビジネスも投資もチームスポーツ

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学校では、誰かに助けを求めることは不正行為とみなされます。試験の時なら尚更です。実際のところ、私が高校生の頃、教師だった貧乏父さんのマニュアルを見たら、不正行為とは「困っている人に援助を与えること」と定義されていました。私にはそれは人間らしさのように思われました。

私がまだ高校生だった頃、金持ち父さんは土曜日の朝に行われるチームミーティングに、私と金持ち父さんの息子を参加させてくれました。私が最初に気付いたことは、金持ち父さんがチームの中で最も頭が良い人である必要はないということでした。実際、彼はチームの中で最も低学歴だったかもしれません。彼は、弁護士、会計士、銀行員、マネージャー、不動産ブローカー、株式ブローカーに囲まれていたのです。

人々に何をすべきかを伝えるのではなく、自分が直面している問題について話し合い、その問題を解決するための提案をアドバイザーにしてもらっていました。

一方、私の家では貧乏父さんが請求書の山の前で、どうやって全ての請求書の支払いをするか考え込んでいました。

私が言いたいことは、金持ち父さんは自分よりも賢い人に助けを求めることで、自分の経済的な問題を解決したということです。

「不正行為」の反意語は「協力」であることを忘れないで下さい。また、「協調性」とは、あなたが金持ちになるために最も頭の良い人である必要はないことを意味しています。賢いチームを持つことの方が大事なのです。

賢いチームの力

多くの社会科学者は、人生で最も重要なものは、その人の社会的・職業的ネットワークだと言っています。つまり、あなたの周りの人々、チーム、同僚のことです。あなたの周りに貧乏人がいれば、おそらくあなたも貧乏人になってしまうでしょう。「類は友を呼ぶ」という諺のように。

キャッシュフロー・クワドラントの右側に位置する人々は、金持ちになって成功したけば、自分よりも賢い人たちを集めたチームが重要であることを知っています。

従業員や自営業者は、ビジネスオーナーを見て「私は彼らよりもずっと賢い。それなのになぜ彼らの方が大金を手にするだろうか?」と考えます。しかし、それは意図的なものです。

実は、 EとSクワドラントの人々がビジネスオーナーや投資家として成功することができない理由は、自分より賢い人を周りに置くことができないからなのです。

例えば、従業員は、自分よりも賢い人や優秀な人がいると自分が昇進や昇給できないので、そのような人を恐れます。大型プロジェクトを担当することもできないかもしれません。チームの中には、仕事の安定に対する恐怖から生まれるドロドロした空気があることもよくあるのです。

自営業者は非常に聡明で有能なことが多いです。彼らには起業家精神があることさえあります。しかし、彼らはチームが好きではないのです。彼らは自分が部屋の中で一番頭の良い人間になりたいと思っており、実際にそうであることが多いので、企業からコンサルタントとして雇われます。しかし、他人と協力しないので全ての仕事を自分でやらなければなりません。彼らはビジネスを所有しているわけではなく、仕事があるだけなのです。

最も重要なこと

起業家が「ビジネスを構築する」とき、彼らが構築するものは、システムの中のシステムである「B-Iトライアングル」です。金持ち父さんは、これらの8つの要素を「ビジネスにおける8つの重要な原則」と呼んでいました。

B-Iトライアングル

起業家がこれらの8つの原則を満たすことができなければ、事業は失敗するか財政的に苦しむことになります。そして、これらの構成要素のいずれかが弱かったり、機能不全に陥っていたりする場合も、事業は上手くいきません。それほど、B-Iトライアングルの構成要素は重要なのです。

多くの起業家が失敗する理由の一つは、素晴らしいアイデアを持っている優秀な人でさえも、トライアングルの頂点にあるものしか持っていないからです。多くの起業家は、原則のうち1つ以上を欠いています。製品や「素晴らしいアイデア」は、B-Iトライアングルの中で最も優先順位が低いことを覚えておきましょう。

成功した起業家になるためには、ゼネラリストのような考え方を持ち、自分の専門分野だけでなく、8つの原則、全体像、ビジネス全体を見る必要があります。

また、アドバイスを求めることができる専門家を側に置いておく必要もあります。

チームのキープレーヤーには、弁護士、会計や税金を担当する公認会計士、客観的で精通したブローカー、あなたが選択した投資やビジネス分野における専門家、メンター、コーチなどが含まれます。さらに、アスレティックトレーナー、ライフコーチ、友人や家族との強力なネットワークを持つことも、冷静さを保っていくためには良いでしょう。

本当の起業家

妻のキムと私は、私たちのチームを「アドバイザー」と呼んでいます。彼らは現場で活躍する本物の起業家です。彼らは経験豊富で成功しており、学んだことを教えるのに情熱的です。

起業家精神の実世界では、最も多くの失敗をし、その失敗から学んだ起業家が勝つのです。

例えば、トーマス・エジソンは、電球を発明するまでに1000回以上失敗しています。ヘンリー・フォードは、フォード・モーター・カンパニーが軌道に乗るまでに5回も倒産しました。スティーブ・ジョブズは、自分の会社であるアップルを解雇され、復帰後に会社を救いました。

私がこれらの偉大な起業家の試練と苦難について言及したのは、これが本当の起業家が通過する道だからです。あらゆる間違いや失敗に目を向ければ、それらはビジネスの将来を左右する教訓になり得ます。

重要なことは、賢明に選択すること、こだわって選ぶことです。自分のチームで働くのか、他のチームで働くのか分からないような人に振り回されないで下さい。私はこのことを過去のビジネスパートナーとの苦い経験から学んできました。チームにふさわしい人を選ばなければ、お金はもちろんのこと、時間や感情的・精神的エネルギーの面でも大きなダメージを被ることになります。悪いチームメンバーは、あなたの人生を最も消耗させる、危険な存在の一つなのです。

くり返しますが重要なのは、「賢くあれ」ということです。

賢くなるための最良の方法は、自分が全てを知っているわけではないことを認める謙虚さを持つことです。何でも知っていると言うアドバイザーがいるならば、新しいアドバイザーを探しましょう。すでに全ての答えを知っているのであれば、それ以上賢くなるのは難しいのです。

Robert Kiyosaki

ロバート・キヨサキ

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