なぜ、銀がオススメなのか?

なぜ、銀がオススメなのか?

なぜ、銀がオススメなのか?

1965年、私はハワイ州・ヒロの地銀でドル紙幣を10セント硬貨、5セント硬貨、ハーフダラー(50セント硬貨)に両替し始めました。帰宅すると、巻かれたコインの包みを解いて純銀の硬貨を取り出し、縁に銅の色が付いてしまっている銀貨は銀行に返却していました。そのうちに、純銀の硬貨で一杯になった大きな布袋ができました。

なぜ、ドルをコインに両替し、銀貨を貯めるのが習慣になったのかは分かりませんが、私はそうしていたのです。

それから、私は進学のためニューヨークへと旅立ち、あの純銀の硬貨が入ったバッグを見ることは二度とありませんでした。母がその銀貨を使ってしまったのかは長年の謎です。

銀を探し求めて

1996年から2012年の間、私にはフランク・クレリーという実在の教師のパートナーがいました。フランクは、金持ち父さんや貧乏父さんと同い年でした。彼は、カナダやアメリカの証券取引所にIPO(新規株式公開)によって金銀鉱山をいくつも上場させました。

フランクが高齢になり、あちこち飛び回ることができなくなったので、私に世界中の金銀鉱山を探しに行かせました。それは、信じがたいほどリアルな教育でした。ペルーのアンデス山脈の丘の側面や、立ち並ぶ採掘穴、小さな金鉱山を見たこと、そして丘の金鉱脈を辿ったことを記憶しています。

鉱山の地質学者の話では、スペインのフランシスコ・ピサロがインカ族の指導者を殺し、金を奪取するずっと以前から、インカ族はこの小さな穴から産出される金を享受していたとのことでした。

また、別の古い金鉱山を訪ねてモンゴルに旅した時のことも覚えています。我々の間ではその金鉱山を「チェッカー・ボード(チェック柄の板)」と呼んでいました。平らな地面に採掘穴があって市松模様のように見えることからそう呼ばれていました。

最も素晴らしい鉱山の一つは、アルゼンチン南部の人里離れた場所にある古い銀鉱山でした。私たちのグループは、その鉱山をトロント証券取引所に上場させました。銀が1オンス7ドルを突破すると、私たちは非常に成功しました。現在、銀は1オンス15ドル前後で跳ね返っています。残念ながら、私たちは7ドルで売却してしまいましたが。

銀はヘッジである

私が金と銀を所有しているのは、金儲けのためではありません。金銀は保険であり、エリート達と自分自身の愚かさに対するヘッジなのです。

私は車に轢かれた時や、自分が誰かを轢いてしまった時のために自動車保険に加入しています。金と銀も同じような目的を果たすのです。

全ての投資にはリスクが付き物です。しかし、純金銀にはリスクがありません。金や銀の価格は上下しますが、それは偽物のお金の価値が上下するためです。

人が株や不動産などに投資する際にはリスクを取っているので、ROI(投資収益率)を期待します。また、銀行にお金を預ける際には利子という形でのリターンを期待します。

一方、金や銀を購入する際は、リスクを取っていないので投資収益率(ROI)を期待していません。金や銀は「神のお金」です。金や銀の価格が上下するのは、偽物のお金の価値が上下するからであることを忘れないで下さい。

金や銀はただの金や銀に過ぎません。金や銀は、あなたや私やエリートがいなくなった後もずっと存在しているのです。

私は純金銀を購入したら一生保有し続けます。売却することは決して考えていません。ウォーレン・バフェットが株式を永遠に保有するのと同じように、私も永遠に金銀を保有します。

銀について知っておくべきこと

私が銀に惹かれる理由は、銀が比較的安価だからです。また、不動産は大金と金融スキル、デューデリジェンスや不動産管理のスキルが必要ですが、銀は大衆にとって手頃な価格で、管理のスキルは最小限で済む点にも惹かれています。銀を購入し、銀行の貸金庫に入れておけば管理で煩うことはありません。

今日では、20ドル以下で誰でも銀を手に入れることができます。その上、銀は簡単に購入でき、流動性もあります。

ここで質問があります。あなたは銀を理解していますか?銀がなぜ投資に適しているかご存知ですか?また、なぜ銀は悪い投資なのかご存知ですか?

もし答えが分からないのであれば、手を出すのはあなたが理解している範囲にとどめておくことをオススメします。

私は銀の専門家ではありませんが、ここで私がこの資産に強気な理由をお伝えしましょう。

  1. 銀は消耗品の貴金属です。金のように溜め込むものではなく、銀は工業的に使われています。デジタル写真が誕生する前までは、カメラや映画のフィルムに使われていました。現在では、銀は電子機器に広く使用されています。今が貴金属に手を出すのに適している根本的な理由は、銀の備蓄量が減少しているので、その価格は需要と供給によって変動するからです。
  2. 銀は何世紀にもわたって本物の貨幣として使われてきました。私たち人間は、金と同じように、この金属に古代から魅了されてきました。先ほども述べましたが、私は世界中の金銀の採掘場を訪れています。中国、南米、メキシコ、アフリカ、カナダなど、どこに行っても常に感銘を受けます。ペルーのとある山頂に立って金鉱の調査をしていた時、山の中腹に掘られた小さな洞窟を見たことを今でも覚えています。その洞窟は、スペイン人に富と国を奪われるずっと前から金を求めていた古代インカの鉱山だったのです。標高約4,200mの息苦しくなるほどの高さの山の上に立っていると、古代の人々は何のためにこのような乾燥した好ましくない環境で生活し、金を掘っていたのだろうかと考えてしまいました。そして、自分も時代を超えて同じ理由でそこにいることに気がつきました。
  3. 私が不動産、石油、金、銀に手を出した一番の理由は、米ドルが世界のペソに成り下がったからです。アメリカが世界最大の借金大国になったことで、ますます価値がなくなってきています。

これが、私が銀について理解していること、そして私が強気な理由です。銀価格が上昇しているから銀を買っているのではなく、銀価格が上昇している理由を理解しているから買っているのです。

私の見解が間違っていることもありますが、銀価格は1オンス20ドル以下であればお買い得です。銀は大衆にとって最後のお手頃価格の投資だと思います。多くの人がそれに気付いた時には、また別のバブルが膨らみ、もちろんどこかの時点で弾けるでしょう。

Robert Kiyosaki

ロバート・キヨサキ

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