宝くじに当たっても金持ちになれない理由

宝くじに当たっても金持ちになれない理由

宝くじの当選者は一文無しになる、いう話を聞いたことがあると思います。

「思いがけない大金を手に入れると、人はより知的になったと錯覚するが、実際にはより愚かになる。自分が世界を支配していると思い込み、すぐに湯水のごとくお金を使い始めるのだ」と金持ち父さんは言いました。

「私は多くの金持ちの顧問をしてきた。大金を稼いで一文無しになる直前に、3つ傾向が見られる。1つ目、ジェット機や大きなボートを買う。2つ目、サファリに行く。そして3つ目、妻と離婚し、もっと若い女性と結婚する。これらが起こったら、私は転落に備えて準備を始めるんだ」と私の税理士は言いました。

金持ち父さんなら、「たまに遊びで買うくらいならいいが、宝くじの当選に経済的な人生を賭けるのは、金持ちになる上で愚かな計画だ」と言うでしょう。

残念ながら、多くのアメリカ人は宝くじに当選してお金持ちになろうとします。1億分の1の確率に賭けて自分の人生を生きるというのは、非常に高い代償です。

そして、たとえ当選したとしても、多額のお金にどう対処するかの計画がなければ、再び貧乏に戻ることになるでしょう。

お金があっても、お金持ちになれない3つの教訓

宝くじの当選金は、何百万ドルもの額になることがよくあります。それは、単に運だけでお金持ちになりたい人が何百万人もいるからです。興味深いのは、このお金持ちになるためのプロセスが、すべての方法の中で最もリスクが高く、当選確率が最悪であるだけでなく、お金に関する知性を全く向上させないということです。実際、宝くじに当選することで、その人のお金に関する知性がいかに低いのかが明らかになることが多いのです。

事例1: 2度も宝くじに当たったのに車中生活
「宝くじに当選することは、常に人生をめちゃくちゃに壊すものではない」と、ニュージャージー州の宝くじに2度も当選して500万ドル(約5億円)以上も手に入れたエブリン・アダムスは言います。今日では一文無しになり、トレーラーに住んでいます。

「私はアメリカンドリームを勝ち取り、そして失った。それは非常に辛い転落だった。いわゆるどん底と呼ばれるものだ」

「誰もが私のお金を欲しがったが、私は英語の簡単な単語“No”と言うことができなかった。もう一度はじめからやり直せたらどんなに良いだろう。今ならもっと賢くやれていたのに」とアダムスは嘆きます。

事例2: 幸運を手に入れた哀れな少年
ケン・プロックスマイヤーは、ミシガン州の宝くじで100万ドル(約1億円)に当選した当時、機械工として働いていました。彼はカリフォルニア州に移り、兄弟と一緒に車のビジネスを始めましたたが、5年も経たないうちに破産を申請しました。

「父は運に恵まれた哀れな少年だった」と、ケンの息子リックは説明します。

事例3: フードスタンプ(食料費補助)に頼る生活
ウィリアム・バド・ポストはペンシルバニア州の宝くじで1600万ドル(約16億円)以上を当てたが、彼は現在、社会保障制度に頼って生活しています。

「宝くじになど当たらなければよかった。完全に悪夢だった」とポストは言います。

彼の元ガールフレンドは、賞金の分け前欲しさに彼を訴えました。それだけではありません。彼の兄は、賞金の分け前のために彼を殺そうとして殺し屋を雇ったため逮捕されました。他の兄弟は、車のビジネスとレストランに投資を強要しました。しかし、リターンを得ることはなく、さらに彼の兄弟との関係を悪化させることになりました。

そして、ポスト自身も借金取りに発砲して、刑務所送りとなりました。

1年もしないうちに、彼の借金は100万ドル(約1億円)になりました。彼は家族を喜ばせようとしたばかり、愚かで不注意だったと認めています。今では毎月の社会保障費の小切手とフードスタンプで静かに暮らしています。

真の経済的自由への道

宝くじに当選した男の話が新聞に載っていました。彼は素晴らしい時間を過ごしたのですが、すぐに借金まみれになり破産申請を検討するはめになりました。彼は宝くじに当選する前は、経済的にうまくやっていました。そこで、問題を解決するために、彼は再び宝くじを買って当選しました。2回目は、コーチやメンターを雇ってお金の使い方をアドバイスしてもらいました。

この話の教訓は、「一度でも宝くじに当選したら、お金の計画を立てよう。2回も当選する人などほとんどいないのだから。

「ローマは一日にしてならず」という諺を知っていると思います。学ばなければならないことの多さに圧倒されていると感じた時に私が使う格言は、「どうやって象を食べるのか?」です。答えは「一口ずつ食べる」です。キャッシュフロー・クワドラントのEやSクワドラントから、BやIクワドラントへ移動するために学ぶべきことの多さに圧倒されていると感じた時には、この方法で進むことをお勧めします。

EやSクワドラントから、BやIクワドラントに移動するのが困難である主な理由の一つは、失敗を恐れすぎているからです。彼らはよく「失敗が怖い」「もっと情報が必要だ」「他にオススメの本を教えて欲しい
などと言います。恐怖心や自己不信感が、彼らを今いるクワドラントの中に閉じ込めています。お金持ちになりたいのであれば、感情的な知性を成長させ、恐怖を克服する方法を学ぶ必要があります。

あなたを引き止めている恐怖心を克服することができたら、金融教育の基礎を学びましょう。

基本に立ち返る

事例1 : お金の使い道を知る
金持ちになりたければ、もっとお金を使う必要があります。しかし、お金持ちになるためには、どうやって何にお金を使うのかを知らなければなりません。金持ち父さんも「支出には、良い支出と悪い支出がある」と言っていました。

お金持ちでお金に関する高い知識がある人は、収入と支出をきちんと処理するためにできる限りのことを行っています。要するに、彼らは全財産に比べて多くのお金を「稼ぐ」ことはせず、財産を自分の名義にもせず、信託や事業体などに分散しています。

多くの人にとって、高収入なのは良いことですが、金持ちにとっては悪いことです。多くの人にとって、支出が少ないことは良いことですが、金持ちにとってはそれも悪いことなのです。実際、収入という形で「多くのお金を稼ぐ」ことが良いことだと思っているのは、お金に関する知識がない人だけです。

金持ち父さんが言っていたように「お金はアイディアに過ぎない」のです。

収入が少なく、支出が多いことが良いという考え方を理解すれば、この「お金」という考え方の最も重要な現実の一つを理解することができるようになります。多くのお金持ちが無一文になるのは、この根本的な考え方を理解していないからです。

事例2 : 資産と負債の違いを理解する
資産とはあなたのポケットにお金をもたらすものであり、負債とはあなたのポケットからお金を奪うものです。

例えば、住宅を例にとると「持ち家は資産だ」と貧乏父さんは言いました。しかし、金持ち父さんは違う見方をしていました。「持ち家は資産ではなく、負債だ」と言いました。

貧乏父さんは家を資産として考えていましたが、実際は毎月の住宅ローンの支払い、光熱費、維持費によって彼のポケットからお金が奪われていたのです。

今では金持ち父さんは何軒も家を所有しています。しかし、賃貸に出しているので彼の財布を枯渇させるのではなく、支出をカバーするのに十分な収入を生み出しています。これが真の資産です。

事例3 : 自分が得ている収入の種類を知る
「金持ちになりたいなら、昇給を求めるな。昇給を求めるのではなく、どうすればより多くの人にサービスを提供できるかを考え始めなさい。実際、あなたが本気でお金持ちになりたいと思っているのであれば、本当は昇給なんて求めていない。昇給しても、あなたは間違った種類のお金のために働くことになるのだ」 と金持ち父さんは言いました。

多くの人は借金から抜け出そうとしますが、私はむしろ借金を増やすことで早期にリタイアしました。この考え方のロジックは、借金には良い借金と悪い借金があり、ほとんどの人が悪い借金を背負っているということです。

収入についても同じことが言えます。収入には良い収入と悪い収入があることを知らない人がほとんどで、悪い収入のために頑張って働いても金持ちにはなることはできません。昇給を求めれば、悪い収入を増やすことになります。

Robert Kiyosaki

ロバート・キヨサキ

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