溺れている人に助けてもらおうとする人々

溺れている人に助けてもらおうとする人々

溺れている人に助けてもらおうとする人々

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」
という言葉をご存じでしょうか。

多くの人は魚の釣り方を教わるのではなく、魚を与えられているだけです。
短期的にはその方がずっと楽ですが、自分の魚を収穫する方法が分からない、あるいは、自分の収入を生み出す方法が分からなければ、ひもじい思いをする人生を築いていることになります。

私たちは釣る方法を学び、自ら経済的な責任を負うべきです。

魚を与えることは、政治家が選挙で勝つための政策となりました。
ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)は、近年、特定の学界で有力な概念です。

大統領候補の1人である民主党のアンドリュー・ヤンは、独自の「自由の配当」計画を受けて、収入や仕事の状況にかかわらず、成人したすべてのアメリカ人に月1,000ドルを支給するように提案しました。彼が提案するこの現金注入は、製造業や他の職業の自動化による破滅を防ぐための最良の方法だと主張しています。これは、テクノロジー企業が公平な負担を支払うことを保証するだろうという、ヨーロッパスタイルの付加価値税(VAT)を導入して、財源に充てようというものです。

このような提案で、私は数年前に受けとったあるメールを思い出しました。

件名:皮肉なものですよね
農務省の管轄であるフードスタンプ(補助的栄養支援)プログラムは、これまでで最大のフードスタンプを割り当てられることを喜ばしく思っています。
一方、同じく農務省の管轄である国立公園局は、動物たちが人間に頼って成長し、自分たちの力で生きていくことを学ばなくなる可能性があるため、「動物たちに餌をあたえないでください」と呼びかけています。

私たちは自立した責任ある国民ではなく、依存する国民を育ててしまっていると私は思います。
「彼らに1日1匹の魚を与えるか、釣り方を教えて生涯食べていけるようにする」と一体どうなるでしょう?
この景気を回復させるには、政府の福祉政策ではなく、この国(そして世界)において真のお金の教育が必要です。

釣り方を学ぶのは難しい

すべて「本物」の学びを得ることは簡単ではありません。
ゴルフのゲームを思い出してみてください。
理論上は非常にシンプルなゲームですが、世界で最も難しいゲームの1つであり、名人はわずかしかいません。

タイガー・ウッズのようになるには、超人的な献身ぶりと犠牲が必要で、才能だけでは不十分なのです。

これと同じことがお金のゲームにも言えます。
アメリカが繁栄するにつれて、多くの人が平凡で、弱々しく、怠惰になっています。

これはアメリカ人だけに言えることではなく、世界中に言えることです。政治、ビジネス、スポーツ、国家における汚職の横行として最も顕著に表れています。

今では、すべての子供がトロフィーを手にすることができます。皆にその権利があるのです。
学生には過敏な発想にチャレンジできる、あるいは、脅威から守られる安全な部屋と空間が必要です。
そして、金持ちと他の人たちとの差が広がるほど、皆が金持ちになりたがります。多くの人が金持ちになる権利があるはずだと本気で思っているのです。

金持ち父さんが言ったように、「お金は麻薬だ。お金の教育がなければ、人はお金に夢中になる。お金は人々を幸福にする。お金は人々の問題を解決してくれ、彼らの苦しみを癒すのだ。」

今日、数十億もの人が「その場しのぎの解決法」である「一時的に高い」お金に夢中になっています。
問題は「高値」のものが「安値」になり、中毒者である彼らが中毒のために仕事をすることです。
彼らは、嗜癖を育むためにはどんなこともするでしょう。
 

釣り方を学ぶべき人

1971年と1974年にお金のルールは変更されました。
この変化が世界各地で大規模な経済的問題を引き起こし、この解決にはさらに高いお金の教養が必要とされています。

残念なことに、政府と学校というところはこの変化や問題を解決しようとはしていません。
ですから、現在抱えている経済的問題は恐ろしいほど巨大です。
アメリカは、世界的に最も裕福な国から、世界最大の債務国となりました。

多くの人が、政府が経済的問題を解決してくれることに期待しています。
政府が自身のお金の問題を解決することができないのに、あなたの問題をどのように解決できるのか、私にはわかりません。
今日起こっている連邦準備制度理事会の重要な発表に目を向けてください。

政府は、彼らが生み出した金融緩和の問題に追いつくのに四苦八苦しています。

自分の問題を解決できるかは、その人次第です。
ただ単に、政府が魚を差し出してくれることを頼りにはできません。
また、自分で釣り方を学ぶことは難しく思えるかもしれませんが、自分の問題を解決すれば、より賢く、より豊かになれるのは良い点です。

忘れてはならない教訓は、金持ちであろうと貧乏であろうと、私たちは皆お金の問題を抱えているということです。金持ちになってお金の教養を増やす唯一の方法は、お金の問題を積極的に解決することなのです。
 

お金に対する態度

貧困層や中間層は、お金の問題を扱うことを避けたり、お金の問題を抱えていないふりをしたりする傾向があります。
この態度の問題点は、お金の問題が継続し、たとえ彼らにお金の教養があったとしても、それが身につくスピートが遅いことです。

金持ちは経済的問題に対処します。
彼らはその問題を解決することで、より賢くなり、お金の知識が増えることを知っているからです。
また、最終的に人を金持ちにするのはお金ではなく、お金の教養であることを知っています。

貧困層と中間層の問題は、彼らに十分なお金がないことです。
一方、金持ちはお金がありすぎることが問題になります。
どちらも現実的で正当な問題です。
あなたはどちらの問題を抱えたいでしょうか?
 

お金のゲーム

誰もがこのお金のゲームをプレイすべきでしょうか?
私の答えは、「好もうと好むまいと、誰もがすでにお金のゲームをしている」です。

金持ちだろうと貧乏だろうと、私たちは皆お金のゲームに関わっています。
その違いは、一部の人たちは熱心にプレイし、ルールを理解して、他の人たちよりもその利点をうまく利用していること。

一部の人たちはより献身的に、より真剣に、学びと勝利に対して熱心に取り組んでいます。
お金のゲームのこととなると、自分がゲームに参加していることに気付いているかどうかに関わらず、勝利を手にするためではなく、負けないようにプレイしています。

私たちがすでにお金のゲームに関わっていることを思えば、いい質問はおそらくこういうものです。

あなたはお金のゲームを学んでいますか?
そのゲームに勝つことに専念していますか?
学ぶことに情熱を持っていますか?
最高のプレイヤーになる気はありますか?
できる限り金持ちになることを望んでいますか?
 

お金持ちにしてくれるのはお金ではなく、知識

高いファイナンシャルIQと豊富なお金の教養がある人は、お金に関する多くの知識を持っています。
前述したように、お金の教養は一番重要な教養ではありませんが、必要不可欠なものです。

高いファイナンシャルIQとお金のルールの変化に対する深い理解力をなくして、現在の経済状況で生き延び、繫栄することは不可能でしょう。

残念なことに、アメリカの教育システムは崩壊しています。
教師は私たちの子供たちにたくさんの事実を強制的に与え、その事実を繰り返すのではないかという失敗への恐れから子供たちを訓練します。

しかし、私たちの教育システムは、問題を解決できるように子供たちを訓練するものではありません。
また、特にお金の問題の解決方法や、お金の仕組みに関する知識を彼らに教育することはありません。

せいぜい、銀行の残高と照らし合わせることや、節約したお金で投資信託に投資することを教えるという、古いお金のルールのちょっとした概要を教えるぐらいなのです。

Robert Kiyosaki

ロバート・キヨサキ

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