ベストセラー作家になれた理由

ベストセラー作家になれた理由

今やベストセラーとなった私の著書「金持ち父さん貧乏父さん」は、「貧困層と中間層は知ることのない、富裕層が子どもたちに教えるお金のこと」というポジショニングを市場で位置付けました。
その理由は、このターゲット層にはまだ誰も手を付けておらず、追求するには完璧な読者層だったためです。

自分の商品にふさわしい顧客を見つけるためには、顧客のニーズ、欲求に合わせて、商品や価格を調整する必要があります。

そのため、私は長年にわたり、「人口統計学、つまり、社会を構成する人の数とその増減、性別や年齢別などの構造と、経済との関係などを研究する学問、それこそが運命を分ける」という言葉を信じてきました。

 

例えば、妻のキムと私がキャッシュフローについて学べるボードゲームを開発していた当初…
私は、このゲームは明らかに大衆向けでも万人向けでもないことはわかっていました。なぜなら、お金の教育を重要視している人をターゲット層に想定して開発したからです。

しかし、大勢の中からそのターゲット層の顧客を見つけることは困難なことでした。

そして、このゲームの顧客層を分類するのにも苦労しました 。

例えば、子供向けの本であれば、適切な販売場所を見つけるのは簡単です。親が子供のために買い物をする売り場に置けば良いのです。
しかし、このゲームは、老若男女問わず誰でもプレイできます。また、富裕層でも貧困層でも、お金の教育を重視している人なら誰でもターゲット層になり得ます。

私たちのターゲット層は、お金のことに積極的に取り組みたい人たちでした。

長年にわたり、起業や投資について教えてきた私は、お金を増やしたいと思っている人はたくさんいるものの、実際にその方法を学ぶために時間を割く人はほとんどいないことを知っていました。教育的なゲームと、そこに詰まっている情報を求めている顧客を見つけることは挑戦的でした。

 

「このボードゲームは39.95ドルで販売すべきだ」と市場調査のために集められた顧客グループには言われました。

しかし、私は最終的にこのように決定しました。
「このボードゲームを200ドルで売ろう。世界で最も高価なゲームという位置付けにするんだ。これは、単なるゲームではなく、箱に入ったセミナーなのだから。」

 

そもそも顧客になることのない人たちに意見を求めたことが、間違っていたのです。
高級店ではなく、バーゲン会場で買い物をするような人たちに意見を求めていたことに気づきました。教育に価値を見出し、それに喜んでお金を払ってくれる顧客を見つけなければいけない、とキムと私は意見が一致しました。

「それにしても、なぜ200ドルなの?」とキムは尋ねました。

「マーケティングセミナーの講師が『価格が高いほど価値があると認識される』と言ったときに、ひらめいたんだ。ゲームに隠された本来の価値を見ずに、ケチな自分の判断基準が商品を安く評価していることに気づいたんだよ。」

今では何十万セットものゲームを販売し、定期的に集まってゲームをするキャッシュフロークラブが世界中にあります。私たちは、このゲームにふさわしい顧客を見つけたのです。

 

「競争というものなどない。」

これは、ある賢者の言葉です。
ビジネスパーソンは皆、自分の競合は「未来」であることを理解しています。そのため、未来を予見できない人は、おしまいなのです。

 

Robert Kiyosaki

ロバート・キヨサキ

メールマガジンカテゴリの最新記事