安定を求めてしまう理由…

安定を求めてしまう理由…

私たちは、良いか悪いか?賢いか愚かか?
など、すべてに白黒はっきり付けたがります。

しかし失敗は、白か黒かどちらにもなり得ます。
失敗は実は、あなたがどう反応するかによって変わるのです。

しかし、失敗によって生み出される可能性にワクワクするのではなく、
私たちの社会システムは
「失敗するな。新しい方法ではなく、いつも通りの方法でやれ。」と言うのです。

それでは、人生を変えるようなイノベーションにつながることはありません。

起業家と従業員の最大の違いは、安定への欲望と、自由への欲望の差にあります。

金持ち父さんは、こう言いました。

「起業家として成功すれば、
ほとんどの人が一生で一度も味わえないような自由を知ることができるだろう。それは、単にたくさんのお金や自由な時間があるということではなく、恐怖心を恐れることからの自由だ。」

「恐れを恐れることから自由になる?」

私は聞き返しました。

彼は頷き、こう続けました。

「『安定』という言葉の下には、『恐れ』が隠れているんだよ。』

「それが、大半の人が『良い教育を受けなさい』と口にする理由だ。勉強や学問への愛からではなく、良い職に就けないのでは?お金を稼げないかも?という恐怖から出る言葉なんだ。」


学校では、どのようにして教師が生徒のモチベーションを上げるのか見てみましょう。

それは、恐怖心によるモチベーションです。

教師たちは、「勉強しなかったら、落第しますよ」と言います。落第するという恐怖心を利用し、生徒のモチベーションを上げて勉強させるのです。

金持ち父さんは続けました。

「学生が卒業し、就職すると、再び恐怖心がモチベーションに使われる。
雇用主は、言葉もしくはそれ以外の手段で、『仕事をしなかったら、クビにしますよ』と言う。
そして従業員は、食べていけなくなるとか、住宅ローンが支払えなくなるという恐怖心から、一生懸命働く。

人が安定を渇望する理由は、恐怖なんだ。
「安定」の問題点は、恐怖心は消えないということだ。一時的に毛布で覆い隠せるけど、恐怖心は常にそこにある。
ベッドの下で含み笑いをするブギーマン(悪い子をさらう妖怪)のようにね。」

当時、高校生だった私は、恐怖心から勉強するということに強い共感を覚えました。

「学校で勉強している唯一の理由は落第するのが怖いからです。学びたいから勉強しているわけではありません。落第するのが怖くて、将来絶対に使わないと分かっている内容を勉強しています。」

金持ち父さんはうなずきながら、こう言いました。

「安心や安定のために勉強するのは、自由を手に入れるために勉強するのとは違う。自由のために勉強する人は、安定のために勉強する人ととる科目が違うんだよ。」

そこで私は質問しました。

「なぜ学校では、勉強内容の選択肢を与えてくれないんでしょうか?」

「なぜだろうね。」と、金持ち父さんは答えました。

「安定のために勉強することの問題点は、恐怖心はそこにあり続けるということだ。

そして、常に恐怖心があるということは、安心感はあまり感じられず、それを払拭するべく、複数の保険に加入したり、身を守る方法を考えたりするんだよ。
心配事はまったくない成功者のフリをしていても、内心は常に不安なんだ。

安全な生活を送る上で最悪なことは、多くの場合、2つの人生を送ることになることだ。
一つは今、生きている現実の人生で、もう一つは生きることができたはずの空想の人生だ。
これらが、安定や安全のために勉強することの問題点のいくつかだ。
最大の問題は、恐怖心は拭えないという点だ。」

「ということは、起業家になれば、恐怖心がなくなるということ?」と私は尋ねてみました。

「そんなことはないよ!」と、金持ち父さんは微笑みました。

「恐怖心がないと思っているのは、愚かな人たちだけだ。
恐怖心は常に存在するものなんだ。恐怖心がないと言う人は、空想の世界に生きているんだよ。」

私が強調したいのは、
「恐怖心を恐れることからの自由」です。

言い換えると、恐怖心を恐れるのではなく、
恐怖心の呪縛から解放されるよう動くことが重要なのです。

Robert Kiyosaki

ロバート・キヨサキ

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